司法試験の勉強を始めた時、自分が弁護士になれると信じて疑わなかったあの時から、長い年月が流れた。
こんなに勉強しても司法試験合格の目途が全くたたない。
もういい加減弁護士の夢を見限ることにした。
もっとも、司法試験の勉強に集中していて弁護士以外のキャリアのことは全く考えてこなかった。
これからどうやって食っていく?
そんな悩みをもつ司法試験予備試験受験生の方もいらっしゃると思います。
今回は、司法試験を撤退する場合の身の振り方について検討していきます。
公務員・会社員
まずは、公務員・会社員です。
司法試験撤退後に公務員試験に合格して公務員になったという事例はちらほらあるようですね。
また、司法試験を撤退して企業の法務職で働いているという方にお会いしたことがありますし、ネット上でも司法試験を撤退して会社員になったという事例を見かけたことがあります。
というわけで、司法試験予備試験撤退後に公務員・会社員になるというのはわりとメジャーな進路なんでしょうね。
ただ、撤退者全員が公務員・会社員になれるわけではなく、なれるには年齢や適性に依存する部分が多いように思います。
他の士業系資格(司法書士、税理士など)
これもネットやSNSでたまに目にします。
特に司法書士はわりと鉄板な気がします。
他に、ネットやツイッターで弁護士を諦めて税理士や不動産鑑定士、公認会計士になったって方もみかけたことがあります。
このルートは年寄りになってもこういった資格を活用して仕事ができるところがいいと思います。
会社員や公務員には定年がありますから。
他の手に職・専門職系
他には、司法試験を撤退してプログラマーになりましたっていうケースもネットで目にしたことがあります。
私は昔から専門職がいいなと思っていたんですが、法律以外の分野に目を向けてみるのもありかもしれません。
法律という分野に適性がなかっただけで、他の分野に適性があり、他の分野で花開くという可能性もあるかもしれません。
自営業・フリーランス
この自営業・フリーランスって、司法試験受験生や予備試験受験生にとって相性がいいと思います。
司法試験受験生や予備試験受験生って弁護士になりたい人割合的に多いんじゃないでしょうか?
そんなタイプの人間って、自分の力で食っていきたいっていう独立心が強いんじゃないかと思うんです。
そんなタイプの人間にとって、自分の努力が良くも悪くもそのまま自分に跳ね返ってくるような仕事って向いているんじゃないかと思うんですね、性格的に。
つまり、適性があるように思います。
それと、司法試験や予備試験って年に1回しか本番がないじゃないですか。
それに対して、ビジネスやトレードってその都度本番とすることができるわけです。
つまり、PDCAを回す機会に恵まれていると思うんですね。
また、司法試験や予備試験って合格か不合格かっていう100か0かの勝負じゃないですか。
それに対して、ビジネスやトレードってその人が70点の能力を持っているなら70点の結果に落ち着くと思います。
つまり、司法試験や予備試験に比べてビジネスやトレードの場合はその人の実力に応じた結果が素直にでると思うんですね。
なにがいいたいのかというと、司法試験受験生や予備試験受験生ってPDCAを回していけて自制心があって勤勉な方が多いと思うので、司法試験や予備試験に対する時間・労力をビジネスやトレードにあてたら平均以上のパフォーマンスを出せるケースが多いんじゃないかと思うわけです。
アルバイト・派遣社員
年齢的に公務員・会社員は無理、他士業資格・他の手に職・専門職を目指すモチベーションももうない、自営業・フリーランスをやっていく気概もないという方もいるかと思います。
消去法的に、アルバイトや派遣社員が残ります。
ただ、個人的には特に専門的な知識・スキルを身に着けたいとかの事情がなくアルバイトや派遣社員をするくらいならフードデリバリー配達員をゴリ押しします。
こんな気楽な仕事ありませんw
のんびりした仕事をしつつ穏やかな日常を過ごして疲れた心を癒していくのもいいんじゃないかと思います。
また何か挑戦しようという気力・元気が湧いてくるかもしれません。
まとめ:司法試験・予備試験を撤退する場合の身の振り方について
最後にまとめると、司法試験受験生・予備試験受験生の撤退先として、
- 公務員・会社員
- 他の士業系資格(司法書士、税理士など)
- 他の手に職・専門職系
- 自営業・フリーランス
- アルバイト・派遣社員
があるよというお話でした。
それと、長年司法試験や予備試験の勉強を継続して結果がでなくても、PDCAを自分なりにきちんと回して勉強しているのであれば、論理的思考力なり自制心なり反省する能力がついてきていると個人的に思います。
つまり、司法試験や予備試験の勉強を頑張ってきた時間は必ずしも無駄なものではないと思います。
前述したように、仮に撤退したとしても、勉強を通じて身につけた能力を活かして新しい進路で花開くかもしれません。
私自身も将来撤退の可能性はあるわけですが、他の分野に進むことになっても前向きに生きて人生を全うしたいなと思います。
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